枯れた芝生を緑に塗る人が続出?

4年連続で記録的な干ばつに見舞われているアメリカ・カリフォルニア州で、給水制限のため黄色く枯れてしまった自宅の庭の芝生をスプレーで緑色に「化粧直し」する住民が増えているそうだ。
息が詰まるほどの暑さと乾燥が続く中、カリフォルニア州では4月に史上初めて州全域に給水制限が発令され、スプリンクラーが自由に使えなくなった。そこで注目されているのが、干し草のようになってしまった芝を緑色に塗って庭の美観を保つ「芝生スプレー」だ。天然色素を使用した無害な塗料を枯れた芝生に塗布している地元の「ローンリフト」の売り上げは、「干ばつ景気」によって昨年3月からの1年間で倍増したそうだ。一度塗布すれば12週間は色落ちしないという。
こざっぱりした住宅の前庭に青々とした芝生が広がる光景は伝統的な米国文化のひとつだ。この前提の手入れが行き届いていれば、「きちんとした」住人だと思われ、家を売る際の価格にも影響するそうだ。
しかし、カリフォルニアの干ばつのせいで住宅所有者の多くがこの伝統の芝生を諦めて、サボテンやアガベなど水まきが不要な砂漠の植物に植え替えているそうだ。ロサンゼルスなど節水できる庭への改善を奨励する助成金を出している自治体もあるという。サンフランシスコでは乾燥に強い地元の植物を使った庭の出来を競う「最も醜い庭コンテスト」が開催されているとのこと。
枯れたのならスプレーで塗ってしまえという発想も凄いが、それを商売にしている業者がいるということはそれだけ深刻な問題なのだろう。逆に緑の芝生を諦めて、乾燥に強い植物を植えて「最も醜い庭」の出来を競うというのもユーモアがあって面白い。